旅好き女の二輪教習日記

25歳156cm運動音痴の女が普通二輪免許を取ろうと思い立ちました。

普通二輪教習(21) シミュレータ+学科+おしゃべりのセット教習

雨上がりの湿度100%に蒸されながら教習所に向かう。今日はシミュレータ+学科の2時限連続。しっかりクーラーの室内で良かったと思いつつ、この調子だと卒検は灼熱か大雨かの予感がして震える。良いコンディションになりようがないだろう。冷却グッズでも買うべきかな〜なんて思いつつ教習突入。

思い出話からのシミュレータ

今回は危険予測。以前のシミュレータ教習で少し頭出ししてもらったパート。今日は若い男性と2人で受講。おそらく定員3人前提で時間が組まれているからか、つなぎの教官の雑談タイムが長かった。

昔は16になったらすぐ二輪免許を取りに行く風潮があった話。教官が若い頃に何度か事故ったとか。友人がサイドスタンド収納し忘れ左折で転倒する死亡事故を起こした痛ましい話を臨場感たっぷりに語られた。その頃はサイドスタンド払い忘れ防止機構がなかった時代。バイクの価格が今より2〜3割安く、事故対策機能とかで高機能化して価格が上がっていったとか。

そんな思い出話を語られ、危険予測って大事だよねということでシミュレータ乗車。

まずはもう1人の男性が乗車。さっそく右直事故発生。私がおそらく前回頭出しで走ったパターン。続いて自転車との追突が発生。自転車側がなかなかにありえない危険運転なトラップすぎて回避するにはつらいなと思う。

続いて私も乗車。別のコースを走る。イカれたタクシーが一番やばかった。急に曲がり止まりUターンする、お酒でも飲んでるのかと思う危険運転。ついでに右折時に予兆なくバランスが急に崩れて転倒した。右足を踏み込みすぎたのかなんなのか。予期せず90°曲がる視界に酔うかと思った。続いて路肩に駐車する車の列。対向車線側に避けて徐行していたら突然目の前にドアを開けるトラック。すんでのところでブレーキ。これまたイカれていると思った。


余談たっぷりディスカッション

乗車終了後、ディスカッション。先ほどの運転の録画バージョンがアングルを変えて流される。シミュレータ、こんな機能もあったのか。

まずは右直事故。なぜ発生するか、どう回避するか。聞いていると、人類に交差点なんてものは早すぎたんじゃないかなぁと思う。人間の限界を考慮しないバグ設計のように思えてくる。とりあえず隣車線であれトラックの近くの死角には危険ゾーンとして入らないほうが良いとのこと。余談で、追突位置による過失割合の違いも説明された。右直事故で右折車両の前方でぶつかると右折車両の過失が重く、右折車両の後方部に追突すると直進側の過失が増えるとか。うーん。バイクにもドラレコが必要そうだなと思う。

続いて見通しの悪いカーブ。対向の大型車がカーブで膨らんであわや接触の場面。減速とキープレフトが重要。「女性はともあれ、男はカーブでスピード落とさず傾けて曲がりたがる傾向があるからね。なんなんだろうね、絶叫マシーン的な楽しさを味わうためかな」と教官。そうなのか。確かに私がスピード狂になる未来は見えないけれど。

最後に路肩駐車列の回避。考えられる限り、どんな危険が潜んでいるかを話し合う。四輪乗ってれば当たり前にわかる話な気がする。ペパドラ焦る。まぁ考えこまなくても直感的に分かる範囲ではあった。対処法としては、対向車両がいなければもっと対向車線にはみ出して走行し、車の列から人が飛び出したりするのに備える。対向車がいれば徐行で注意して進む。などなど。対向車線車線に盛大にはみ出しにいくのに私はそこはかとない抵抗感があるなと思った。あまり自転車や歩行では無い場面だからか。その感覚は慣れる必要がありそう。

二人乗りする日は来るのだろうか

二人乗りをする予定はあるかと聞かれる。もちろん無い。二人乗りできる自信が持てる日が来るなんて想像したことがない。

続いて、交通法規に関して質問される。2人乗りは免許取得から何年でできるか、そもそも高速道路は何ccの二輪から走れるか。などなど。四輪で学科受けたのは5年前の私、すっかり記憶がおぼろ気。二人乗りは徐々に規制が緩められてきたのだそうで。二人乗りで高速道路を走れるようになったのは2005年。意外と最近。

というわけで、解説ビデオを観る流れ。

2000年代前半感のすごい映像。四輪教習の時を思い出す。観ていて、やっぱり私に二人乗りできる日が来るとはなかなか思えなかった。まず同乗者の乗降車時に転ばずにいられる気がしない。二人乗り映像は揃いも揃って運転者男・同乗者女の組み合わせだった。そりゃそうか。Google画像検索しても99%その組み合わせ。彼氏を後ろに乗せてタンデムなんてできたらカッコいいだろうなと思う。けれど、あまりにも夢物語すぎる。私よりも重い体重を後ろに抱えて、命を預かる自信があります、なんて言える日が来る気はまったくしない。ラダックをツーリングするより難しそう。


迫りくる卒検

ビデオを観終わり、余った時間で卒検の解説。

朝9時に集合して説明を受け、10時ごろ乗車が始まり、11時半ごろ乗車を終える。合格発表と休憩を挟み、合格してたら卒業式、解散は15時くらい。
曜日は土曜日か木曜日に限られる。在宅勤務の今なら平日半休で卒検受けられないかな〜と思ったら、まったく間に合わない。予約取れなさすぎるか、落ちまくって期限がほんとうにヤバかったら木曜有休を考えようかな……。

おしゃべりメインのゆるい雰囲気で教習終了。次回の予約は2週間後の4連休。連休中に2回教習を受け、順調に行けば2回目にみきわめ。マジのマジで卒検が迫ってきた。実車が3週間ぶりになることを考えると順調に行く気がしないけど。

私はいったいあと何回、何週間で卒業にたどり着けるのでしょうか。クライマックスシリーズの幕が開きつつある。