旅好き女の二輪教習日記

25歳156cm運動音痴の女が普通二輪免許を取ろうと思い立ちました。

普通二輪教習(12) 寒+風+雨でモチベ底辺からのヤケクソ突破

今日はS字・クランク補講2回目。
先週に引き続き、強風予報。下手したら風速10m/hとのこと。しかも雨。台風並みの天気予報にため息が出る。

教習が全く楽しめない。いつも夕方に教習を入れているのだけど、朝から憂鬱な気持ちになる。前日の夜には明日いつまで自由時間があって……と計算しだして緊張してくる。

強風と雨ときたら、どうせまた今日も補講になるだけだ。それならキャンセルして次の土日に2回分予約突っ込んでしまえばよかった。今日はキャンセル料をケチりたいがために行くようなものだ……。そんな史上最低のネガティブマインドから始めた教習。

極寒すぎて超後悔

いつものように準備しながら後悔し始める。寒い。

あまりにも雨風のことだけ考えて防寒のことを忘れた。午前中は暖かかったことに油断していたが、真冬の寒さ。ダウンとヒートテックを着てこなかったのは完全にミスチョイス。教習のときくらい雨風マシにならないかなと思うが、無残なまでの大粒の雨。完全に今日来たことを後悔する。

寒さをこらえながら教習開始。まずはウォーミングアップ走行。雨は意外と気にならない。しかし、風は容赦ない。ブワブワと冷たい強風が肩のあたりを包みまくる。超寒い。直線でアクセルを回すと風と風の大合唱で笑っちゃうレベル。


ヤケクソで通過するS字クランク

二周ほどウォーミングアップをし、今日もS字とクランクへ。もうヤケクソで、前回教わったことをほとんど考えずに走る。無意識レベルでぼんやりと気にしていたのは目線、スピード落として小回り、進路のとり方、くらい。クランクの2回目の曲がりで曲がりきれないような感覚がして右足を一瞬着いてしまった。その後、教官にアドバイスをもらう。「腕を突っ張ってしまっているから、少し前傾したほうが良い」とのこと。確かにハンドル回すときに腕が遠のいてコントロールを失うような感覚があったけど、そもそも腕の長さが足りていなかったのか。バイクのハンデといえば身長と手の大きさばかり気にしていたけれど、身長小さければ腕も短いはず。そこもカバーせねばならんのか。新たな発見。

あとはもう少しスピーディーに通っても良いとのこと。教官の後ろに着いてクランクとS字を回る。かなりスパスパ進んでいく。今までアクセルほぼ触らずアイドリングのスピードで進んでいた身には、S字やクランクでアクセルちょいちょい回すスピード加減が新鮮に感じる。こんなスパスパ進んでも小回りしようと思えばちゃんとスピード落として回れるんだなという感覚を得る。それからアクセルを回すようになった。正直ほぼ何も考えていなかった。雨は少し弱まっていたが相変わらず寒く、ヤケクソ状態で無心にクランクとS字を何周かした。なぜか安定した。無事パイロンに接触もせず足も着かず回れていた。「S字はもうちょい大回りで取ったほうが良い」などとのアドバイスも受けつつ、何度か回る。

教官から「じゃあ次の課題の予習しましょうか」と言われる。あれ、補習になる気満々だったのに?この最悪コンディションなのに??OKだと???嬉しさというより「いいんすか?」という気持ちが上回った。でも確かに転びもせず足付きも一発だけだったな。なんというか、二輪ってやつは、わけがわからない。


はじめての一本橋・スラローム

次の課題、一本橋とスラロームに挑戦。

まずコースの取り方を間違えまくる。一瞬コース外に出るわウィンカー出すわで戸惑う。

一本橋は7秒以上で通過すること、ギアはローで一本橋に乗るまでは加速、乗ってからは半クラでこらえる、とのこと。試しに乗ってみたらあっという間に落ちる。落ちた瞬間転ぶんじゃないか、と思っていたけど全然そんなことはない程度の高さでツルッと滑った感触。なんだかちょっと笑っちゃう。何回かトライして1回だけ落ちずに進んだが、それは半クラを使っていないアイドリング。7秒持ったかは微妙。

続いてスラローム。まず曲がって短い区間で加速しセカンドに入れながら侵入するのが難易度高い。一度セカンドに入れるの早すぎてエンストした記憶が蘇る。その後パイロンとパイロンの間を通るように教官の後ろに着いていこうとしたものの、車体が急に重くコントロールが効かない。と思ったらギアがまさかのニュートラルに入っていた。衝撃。なんとか止まり、結局パイロン2個分位残してそのまま右端を直進して抜ける。2度目のスラロームはセカンドに無事入れられたものの、アクセルとブレーキと位置取りのリズムがつかめずだんだん左右に振れられなくなり、気づいたら目の前がパイロン。慌ててブレーキかけてガッシャン。私が転んだというよりバイクが横にすっ飛んでいった。派手だが身体にダメージは来ない転び方。ううむ、スラロームはイメトレかなり必要そうだ……。もしくは2倍くらいの間隔で練習できなかろうか。


振り返り

そんなこんなで教習時間終了。
次の課目に進めるという衝撃のおかげで、来る前の憂鬱はどこへやら。
今日はヤケクソで考えすぎなかったせいで、視線やニーグリップといった基本をかえって守れたのかもしれない。あと結構スピード出してもいけることがわかった。クランクの中でアクセル回すとかありえないとさえ前回思っていたのだけど、結構回せるしそれでも曲がれることに気づいた。

振り返ってみれば、意外と雨は耐えられた。上半身はユニクロのブロックテックパーカーで防水性大丈夫かと思ったら染みるようなことはなかったし、オーバーパンツはシートについた雨粒の寒さを全く感じないくらいにはシャットアウトしてくれた。手先はビニール手袋の上に手袋をしているからか、最低限凍えず動けた。走っている身からするとかなりの豪雨でない限り差がわからなかった。
寒さはほんとうに凍えた。けれど、厚着しすぎて頭がボーッと朦朧とするよりは寒さのほうがまだ神経がシャッキリせざるをえない感覚がした。新たな発見。でも適温が一番いいよな。というか夏になる前に取らないと身体的にも難易度上がるな。そんなことを思った。


今日はこのくらい。