旅好き女の二輪教習日記

25歳156cm運動音痴の女が普通二輪免許を取ろうと思い立ちました。

普通二輪教習(1) 初教習、予想通りの苦戦

初めての技能教習です。
夕方開始で気温は3℃、ほぼ止みかけの小雨。ここ数日の関東では相当な寒さ。
もう一人、大学生くらいの男性と一緒に2対1での教習。

サイドスタンド

二輪用の集合小屋で流れを確認し、いざバイクとご対面。普通二輪教習の定番、青いCB400。大きさは想像していたけど、やはり目前にすると大きい。

まずはサイドスタンドのかけ外し。まぁ自転車と同じだろうと思いつつ上げてみたら、想像以上の重みでバランスを倒して左にグラッといく。無理だと思ってすかさず逃げてガッシャーーン。初っ端から倒しました。想定の範囲内とはいえ、200kg超えの鉄塊はやはり想像を遥かに超える質量。

教官「教習車ならガードついてますけど、もしこれが自分のバイクならもう傷だらけですからね〜」

でももはや私は教習中は転ぶの前提で、いかに安全に離れるかも学んでしまったほうが良さそうだな、、、と初っ端から思う。

もう一度やってみてギリギリ直立するところまで持っていく。重い。力でどうにかできる範囲の物体じゃない。バランスをひたすら取って取って取りまくって成立するものなんだろう。

センタースタンド

続いてセンタースタンドを立てる。まぁ立てられないよね。体重思いっきりやっても上がらない。右手を上に、足を下に、いや、どうしても上がらない。一気に右手が痛みだす。もう一人の方はスタンドを外した拍子に右にガッシャン。教官曰く「普段はそんな使わないですし」と次ステップにガンガン進んでいく。

引き起こし

動画とかてさんざっぱら予習はしていたけれど、まぁできない。右を下に倒れて「前じゃなくて上に」と言われたのが予習とちょっと違くてびっくり。たぶん正確には斜め上なんだろうけど、どっちにしても上がらない。クラウチングスタートを意識して足にぐいっと力入れたら靴がズズズーッと後ろに滑る。靴のせいか雨のせいか?いややっぱり私のせいでしょうね。すでに明日手首の痛みに苦しむ予感がひしひしとする。もうひとりの男性は一発成功。強い。二回目これも諦めて次に進むことに。ウォイ、早くね???ってくらいバンバン進む。

取り回し

バイクを押して歩きます。押せば少しは慣性で進むかと思いきやずっしり来る重みは全く変わらない。車輪のある物体とは思えないくらい重い。重さって普通上に持ち上げるときに感じるものでしょ?なんで押すのにこんなに重みを感じるんだ?って頭が悪くなりながらも必死に押す。
教官の後をついていく。教習コースを横切る。ここで倒したら後ろのほうにいる普通車が止まらなきゃいけなくなるんだな、、、と思いつつ必死に進む。私が前、もうひとりが後ろ。絶対焦るなゆっくりでいい、と自分に言い聞かせ、腰から前に前にとイメージ。でも重すぎて必死すぎて肩も腕もガチガチ。左へ右へと曲がるのも苦労。油断すればすぐ重心がどこかへ吹っ飛んでいきたがるような引っ張りを感じる。歩みを止めず、小幅でもいいから、確実に、必死に前に進んだ。なんとか倒さずにクリア。

乗車・降車

バイクの各パーツの説明をされる。予習済みだけどいざ目の前にすると情報量が多い。頭真っ白にしてポチポチグルグル使ったらどこかで急発進で飛んでいくのだろうなぁと脳裏で思いを馳せる。そしてウィンカースイッチの遠さにおののく。私は身長よりも圧倒的に手のサイズで苦しむことになりそうな予感がしてくる。

二輪にまたがる。
サイドスタンドを外して、えっちらおっちら垂直に立てる。思い切り足を上げて反対側へ。拍子によろけそうになる。教官にバイクを支えられつつなんとかまたがる。どのあたりに足をくぐらせればシートに足を引っ掛けて重心崩さずにスルッといけるのかわかりにくい。それでいて目視できるような状況下にない。公道ではまたがってからサイドスタンド外す人がほとんどだそうだけど、教習では外してから乗るスタイルに慣れないといけない。
足つきは想像以上に良かった。懸念だったけど、156cmは両足つく身長だったみたい。それもつま先の一点だけじゃなくて3cmくらいはつく。自転車のサドル高めが好きな身としては意外といけるじゃん、と思う。
とはいえ、圧倒的懸念はまたがっても感じる鉄塊の重さ。重心を少しでもうっかりずらすとすぐ倒れそうな感覚。そしてハンドルが遠く感じる。レバーも自転車の2倍くらいでかくて遠い。手長15.5cmの女がナチュラルに操作できるような配置ではない。

両足をステップに乗せる。
教官にバイクを支えられつつ、でもどこに足を乗せたらいいのか全くわからない。目視してやっと。でも目視するような動きをしたらまたよろけるんじゃないかと必死。リヤブレーキもクラッチも鉄塊からしたら想像以上に小さくて繊細に見える。足は車体に沿わせてぐっと内側に寄せる感覚が本来のまっすぐのようだ。ついでにニーグリップ。これが噂のニーグリップ。

エンジンをかける。
キーを回し、スタートボタンを押す。寒さのせいかかかりが悪く、少しアクセルをふかす。ブウォーンとすごい音。このまますっ飛んでいっちゃうんじゃないかと思える音。ガガガガガと車体からエンジンの回転が伝わる。パワーの塊を感じる。

停止・降車。
これまた支えられつつ足を思い切り上げて降りる。股関節外れそう。サイドスタンドがどこにあるんだかわからなくなって焦る。しっかりスタンドが出ていることを確認して、ハンドルを左に切って接地させる。こんな細いスタンドだと重みでうっかり倒れるんじゃないかとヒヤヒヤしつつ、バランスを取ってくれる。すごいわ。バランスって。





ここらで二輪初回は終了。
既に情報量が多すぎてヘトヘト。出来ないだろうと思っていたことがやっぱり出来なくて逆にあまりショックを受けていない。どちらかというと、いつできるようになるのかな……という呆然感が強い。
そんな呆然人間ですが、なんと初日から連続2時限です。なんてこった。

2回目に続きます。