旅好き女の二輪教習日記

25歳156cm運動音痴の女が普通二輪免許を取ろうと思い立ちました。

普通二輪教習(19) ひたすら調子の悪い日、久々の転倒

曇りで涼しく心地よい気候。コース上にも車両が少ない。良コンディションの一方、身体的には疲れが溜まっていた頃。

カーブ走行教習

実車では久々の2対1教習。相方は小型ATの2段階みきわめと全く違う課目。「もし自信がなければわざと補習にしておくけどどうする?うちには卒検前の練習走行みたいなものがないからね」などと説明されているのを教習前に聞く。私もそれを使うことになりそうと思いつつ、車両を車庫から引っ張り出すところから始める。

ウォーミングアップ後、本日の課題のカーブの安全走行にトライ。教習所内のカーブはシミュレータで見たものよりきつく感じる。15〜20km/hくらいが一番曲がりやすく、30km/hも結構つらい。40km/h出すのは無理。そんな感覚を体感する。



まさかの走行中エンスト転倒

その後は検定コースを周る。今日の車両はやたらパワーが強くてハラハラする。集中力が切れたのか、久々に転倒してしまった。クランクの出口で突然のエンスト。直前までダメそうな予兆は全くなく、不意打ちだった。間の悪いことに四輪がそばに迫ってくるのを遮るような形で転倒してしまい、非常に焦りながら引き起こそうにもずるずる滑る。やっと引き起こしてから慌てて路肩に寄せる。ここ最近、発進エンストはあれど走行中エンストはやらかしてこなかったのに。精神的にも身体的にもダメージを受ける。車両にパワーがある分、セカンドで速度落としたときの許容範囲が狭い感があった。きっつい。教習終了後に聞くと、2段階はわざとパワーのある車両に替えていっているのだとか。検定用の車両はさらにパワーがあるとか。つら。

その後も疲労感がすごくてひたすら精細を欠き、コースの取り方をミスったりウインカーを切り忘れたりしていた。その割にはスラロームでパイロン激突とか再転倒はしなかったのが不思議なくらい。

右足の後輪ブレーキを走行中に踏んでいるとの指摘を何度も受けた。自分的には作動しない程度に足を乗せているだけのつもりなのだけど、無意識に踏んでいるみたい。自分では本当に踏み込んでいるつもりがないので困る。調べてみると足の内側でバイクをホールドする、つまりニーグリップをちゃんとしたほうが良いとのこと。
bikelabo.com
もも〜足までのホールドは気にしていたけど、たしかに足のくるぶしレベルになると意識が怪しいかもしれない。



雨宿りで下がりゆくテンション

終わりの5分くらいで急に豪雨が降り注ぐ。終わりの5分でよかった、と思いつつ、必死にバイクを車庫に戻す。取り回しではもっと大股で歩いたほうが良い、ちょこちょこ歩こうとするとかえって取り回しにくい、とのアドバイスをもらう。

教習終了。もっとメリハリをつけて走行するように、と指摘される。速度を出せるところでは出し、落とすところで落とす。自覚していたけど、カーブ前や一時停止の前やたらと早い時点で速度を落としてダラダラ走るクセがある。転倒の後遺症から、あまり速度を出すと停止や減速が間に合うか不安で守りに入っていたのだと思う。やっぱコケたらその後の教習好調にいくわけないな……。とはいえ教習自体の内容は消化したのでひとまずハンコをもらう。



雨は止まない。雨宿りがてら教習所のロビーに行くと混んでいる。間隔を空けて配置された椅子は埋まりまくり、空きはかろうじて1つだけ。受付と入校希望者の会話が聞こえてくる。大学生がオンライン授業かつバイトがないから教習所に入りまくり、大混雑中とのこと。やっぱりどう見ても混んでるよな。ふつうのプランだと10日に1回レベルでしか予約が取れず、予約の手持ちを2コマから5コマに増やせるスピードプランを勧めていた。もはやそれって新規受付停止したほうが良いレベルではなかろうか。10日に1回にしか技能教習を受けられないとすると、免許なしから普通四輪ATを取るのに最低10ヶ月かかる。教習期限の9ヶ月を超過する。

この教習所、なんとなくにじみ出る経営主義があまり好きになれないなと思う。経営だって大切なこととは思うけど。教習生を受け入れまくって、迫る教習期限を前に無理やり予約を調整して、ってずっと火の車のように思う。そもそも手持ちが2コマしかデフォルトで取れないのがかなりキツイ。私が四輪取るのに通ってた教習所は普通車なら3コマ、二輪なら5コマまで追加料金なしで確保できたことを思う。



雨がなかなか止まず、結局ずぶ濡れになりながら帰るハメになった。なんとも後味の悪い日であった。次はシミュレータと学科のセット教習。予想通り予約が取りにくくて間が2週間ほど空く。

普通二輪教習(18) おしゃべりメインのカーブ走行シミュレーター

今回はシミュレータでカーブの安全走行。カーブの角度と路面の状態に応じてどこまでの速度を出してよいかをシミュレーション。前回の教訓を活かし、酔い止めバンドを装着して向かう。効果はあった。

カーブの安全走行

何km/hまで出してもカーブを曲がれるか、4つの異なる角度のカーブでシミュレーション。何km/hくらいまで曲がれると思うかという予想に結構困る。こういうときに四輪ペーパーマンの資質が出る。とはいえそこまで大幅に予想は外さなかった。
二輪は濡れた地面や凸凹地面の影響を如実に受ける。首都高とかの急カーブで飛ばす四輪につられて同じ速度を出すと危険だとのこと。スピード狂の資質はないと思うけど、つられるのはありえそうだな、なんて思う。


休憩時間という名のおしゃべりタイム

シミュレータ教習はふつう2〜3対1で受けるところを、まさかのマンツーマンでの受講だった。ひとりで乗りっぱなしともいかず、適度に休憩時間を挟む。必然的に暇で、教官とおしゃべりしていた。なぜバイク免許を取ろうと思ったのか、買いたいバイクはあるか、行きたい場所はあるか。

免許を取る動機として旅行目的、というパターンはやはり珍しいもよう。誰か友人とかに影響されて取るのが王道っぽい。身近にバイク仲間がぜんぜんいないパターンもあまりないらしく驚かれた。

行きたい場所はまだはっきりとは決まっていない。いつかは海外行きたいけれども、とうぶんは国内旅行を広げる手段として楽しみたい。北海道とか定番の走りやすそうなところから、近場の関東もちょっと調べてみたい。などなど話した。

バイクもしばらくは購入予定がなくレンタルとかでいろいろ見てみたい、と話すと、それは良いことだとの答え。女性だと脚付きのよいハーレーみたいなアメリカンタイプが人気だったりする、とか。そういうのも含めていろいろ見てみると良いとのこと。それこそ今やっているシミュレーターの、どのくらいの速度まで出してもカーブを曲がりきれるかも個体差が激しいみたい。




その後は路面の状態に応じたコースをシミュレーション走行。1段階でやったのとほぼ同じ。時間が余ったので、次回のシミュレーションの危機予測を少しだけ体験させてもらった。右直事故起こしそうなものとか、見通しの悪い交差点の飛び出しとか。なんとなく嫌な予感がするな〜と思いつつ、こんな感じのことを四輪でもやったような気がするな、などと思いだしていた。

そこはかとなくゆるい感じで教習終了。次回は再び実車。

普通二輪教習(17) 2段階最初の乗車、コース取りに頭を使う

シミュレーター疲れを軽く引きずりながらも2時限連続教習、さっそく実車。暑すぎず程よい気候。これがずっと続いてくれれば良いのにと願う。
2段階に進むとゼッケンの色が変わる。身につけながら、やっと少し進んできた実感が湧いてくる。

コースの説明

まずは2段階とコースの説明。1段階とは違い踏切と見通しの悪い交差点が入り、坂道下りの停止発進が無くなる。安全走行の方法論についても詳しく説明される。右左折の30m前にウインカーを出す。30mがどれくらいの間隔かを実際のコース上の目印で教わる。意外と短いと感じる。30m以上前に合図を出すなら、進路変更と右左折で合図を2度分けて出すべきだそうな。ほんとうにペパドラ民にとっては再学習という気分である。「四輪免許持ってるからわかるでしょ?」みたいなすっ飛ばしもあまりなく丁寧に説明してもらえて助かった。


気にすることの多いコース取り

続いてウォーミングアップ。久しぶりにバイクを車庫から引っ張り出すところから始める。1段階ではバイクが既に車庫から出してあるパターンが多かった。乗車し、ぐるぐる3周した後、スラロームと一本橋に入るように言われる。しかし、いつもと違うイレギュラーな進路で戸惑いスラロームの角に入れず、その次の角を左折。あちゃーとなって一時停止してから発進しようとする。4,5回連続でエンストして焦る。何かと思ったらサードギアのままだった。2段階にもなってなかなかのアホをしでかして恥ずかしくなる。

続いてコースを教官の後について回る。新しく加わった踏切周りの右左折を細かく教えられた。右折しながら次の左折のために左に寄せつつ次の左折ウインカーに切り替える。即左折しながら次の右折に備えて道路中央に寄せつつ右ウインカーを出しつつ踏切前で一時停止。ローギアで一気に進み、見通しの悪い交差点をじりじりと確認しながら進んで右折。即左に寄せて左ウインカーを出し、S字・クランク。もちろん各々の出口では対向車両が来ていないか確認。かなり忙しいパート。ひとまず初回で進路のとり方はOKと言われたのでホッとする。

クランクを抜けてからはもう少し長い間隔での右左折が続く。どのあたりから合図を出して寄せるかを感覚として覚える。右左折した先に短い間隔でまた右左折するなら、1回目の右左折時にどちらかに寄せるような進路を取る。考えることが多い。右左折でコースをぐるぐる回り、障害物の進路変更も同様の合図を出す。スラロームが相変わらずいちばんの鬼門で、最後のカーブで曲がり切れずパイロンを跳ね飛ばしてしまった。一本橋は安定の通過、急制動も坂道もそこそこで抜けて発着地点へ戻る。もう1周ほどコースを周る。

同じ時限に2人、二輪教習2時限目と思われる若い人がいた。2人ともすでに外周コースを走れている。私の見た限りは転倒もしていなかった。すごい、私の2時限目なんてろくに発進停止できなかったな、なんて思う。逆に、あの転倒だらけの自分から、合図や進路の取り方を気にする段階にまでたどり着いた事実を思い出して、少し勇気づけられる。



教習終了。急制動が上手いとの評をいただく。まぁ最初の頃に死ぬほど補習入りましたし。とはいえ躊躇なく加速できるようになった自分も褒めたい。重心を身体の下のほうに持っていけば加速はそんなに怖いことではない。
課題はやはりスラローム。もう少し腕を使ってハンドルを切ったほうが良い、曲がりきれそうもないならもっとスピードを落としたほうが良い、とのアドバイスをもらう。卒検考えても規定タイムオーバーとパイロン接触なら前者のほうが100倍マシだろうし、焦らず通過する戦略を立てたほうがいいのかも。


なかなか頭を使うことが多くて疲れた。
次回は再びシミュレーター。意外とあっという間に進んでくれないかな、とはいえ卒検この調子で通過できるのかな、なんて思う。

普通二輪教習(16) ペパドラマン冷や汗のシミュレーター

2段階最初の教習はシミュレーター教習。2段階には3回シミュレーター教習が入り、そのうちの1つ。
二輪免許には仮免許が存在しないため、道路上の安全走行の学習方法がシミュレーターに偏るみたい。

思い出せ安全走行

受講者は2人、ドアは開けっ放しで開始。以前3人だったことを考えれば密に気を払っている感じはする。けれども、小さい二輪シミュレーターの部屋。あまり大差はないような気がする。もちろんマスクは全員していた。もう1人の教習生は外国出身の女性で二輪AT免許を取るもよう。免許のハードルがやたら高いこの日本で日本語使って交通法規覚えて免許取るの相当大変だろうな、すごいな、と思う。教官もいつもよりシンプルな言葉使いをしていたような印象を覚えた。

まずは教官が例を見せる。ミラー→ウインカー→3秒間の間にミラー&後方目視→進路変更・右左折の手順。赤信号からの発進では左右確認。見通しの悪い交差点は徐行。四輪車のド基礎という感じ。さすがに完全に忘れているわけではないけど、無意識にできるレベルではないペパドラマンの私。内心冷や汗。シミュレーター上は車がビュンビュン行きかい、私がこの設定でシミュレーションしたら追突するんじゃないかと思った。


N年ぶりの公道もどき

乗車番が周ってくる。教習生は道路上に他車両がいない設定でシミュレーション。右折、左折、一時停止。比較的シンプル。青信号に変わったときは左右確認してから行く、横断歩道は軽く左右確認して横断者がいないか確認する、あたりの動作は微かに感覚として覚えており、自然とできた。指摘されたのはバス優先線を行かずに右側車線を通行したこと。バス専用線ではなく、バスがいないのなら原則左車線を通るべし、と。そんなのあったな。あとはウインカーをよく切り忘れる。脇道への右左折もシミュレータ上だとちらついて見えにくく困惑した。
全体的に変にトラップな雰囲気の道路はなく、なんとなく思い出せながら走れた。右折専用道路とか、カーブの先の合流とか。内心四輪ペパドラ対策もしていたような気分。

続いてもう1人の方の運転。一時停止の標識を見落としたりしていた。頑張って〜と思う。私がもしアルファベット圏でも漢字圏でもない国で運転しろ言われたらめちゃくちゃ辛いだろうな、なんて想像する。こんなイメージ。
Stop Sign : Marrakech

2ターン乗車した後、2段階のコース予習タイム。踏切が加わるくらいで1段階と大差ない。覚えるのは難しく無さそう。とはいえ追加コースは右折左折が何度も続いた後にS字クランクと忙しい。教習車の多い時間ですれ違ったりすると混乱しそう。

そんなこんなで教習終了。あまり酔わないほうとは言え、ちょっと疲れた。前回のときよりも画面から得ようとする情報量が増えて目を凝らしまくった分、妙な疲労感が残る。しかもこのすぐ次の時限はコース実車。集中力が持つか不安になる。次回からは酔い止めリストバンドをつけていこうと思った。


今日はこのくらい。

普通二輪教習(15) 2ヶ月ぶりの教習、即1段階みきわめ

緊急事態宣言明け最初の教習。気をもんでいた教習期限は辛うじて延長された。とはいえ5月の末には再開して時計が進んでいることを考えると悠長にしていられない程度の時間。教習予約は混みまくり。土日は2週間先も埋まっている状況にげんなりする。

まるで季節が変わった。教習所に向かって自転車を漕ぐと暑い。入構時に検温があり、高いと拒否される。夏に自転車ダッシュした後なんて簡単に平熱上がりそうだし、体温対策も考えねばならないのか。また考えることが増える。

2ヶ月ぶりの外周周回

みきわめコースは再開前に頭に叩き込んでおいた。コース図をなぞり、椅子を使って発進停止からのイメトレ。意外とすぐ覚えられた。

まぁみきわまらなくても仕方ない、感覚思い出せたら充分、くらいの気分で準備。2ヶ月ぶりにバイクとご対面。しかも車両が新しくなったらしい。シート高が上がり、ブレーキやエンジンの効きが全体的にパワフルなので気をつけて、とのこと。まじか、いきなり新車両。とはいえ足つきは問題ない程度で安堵。ありがとう私の辛うじて最低限の身長。

まずは外周を数周。もし完全に忘れていたらどうしよう?と思いつつ発進操作。無事するっと進んでいく。続いてシフトアップ。新しい車両だからかやや固い。直線コースで加速。うわあ、乗れている、と思う。忘れていなくてよかった。ほっとした。


意外とすぐ思い出せたみきわめコース

みきわめコースを教官の後について周回。最初はウインカー、確認、寄せ、曲がり、のテンポが上手くつかめない。コース順序は予習しといて良かったと思う。続いて課題。S字・クランク・一本橋までは一発で問題なくいけた。クランクは新車両パワーを感じる前のめり感があったけれども、なんとかこなせた。急制動も1回目は日和って減速をかなり早めにしてしまったけど、2回目からは形になった。スラロームが鬼門で左右に振るのがやはり怖く、パイロン乗り上げも発生。コース上で左右に振る練習をしてからまたリトライ。頑張って8.1秒のギリギリタイム。一番忘れていたのが坂道発進。まぁ一度しかやってないせいなのだろうけど。新車両の半クラがどのくらいの加減で半クラなのかわからず後方にずり落ちかけて焦る。2回目からはなんとかできた。

途中から発進エンストを連チャンで繰り返すようになる。これも前回と同じ。思った以上に手前でこらえる必要があって、手に負担がみるみる蓄積されてつい手を素早く離してしまう。やっぱりバイクは小さい手で扱いやすいように作られてないなぁ、ユニバーサルデザインしてくれないかなぁ、なんてぼやきたくなる。とはいえそんなぼやいてもしょうがないのでバイクの音に耳を澄ますイメージでこらえまくる。


苦節6ヶ月、ようやくの1段階脱出

1段階のみきわめOKが出た。いいのかなぁこれ感がすごい出来だけど。とはいえ2ヶ月ぶりにしては意外とすぐ思い出せて2ヶ月前とそんなに大きく変わらない乗りができたのも感覚としてある。

受付で2段階への切り替え手続きをする。次回の予約は取り直し。たまたま元から取っていた枠とその前の枠が連続で取れた。その次の空きは土日平日問わず2週間半後くらい。恐ろしや。

帰りながら、左手の親指のつけ根にすごい疲労感が残る。新車両のおかげか久々すぎるせいか。ここ数ヶ月自宅筋トレしていたけど、握力はやってなかったな、なんて思いつつ。来る前にあった不安な気持ちは落ち着いていた。1月に通いはじめてから6ヶ月、ようやく1段階を脱出できた。2ヶ月ブランク挟んでいるとは言え、本当に長丁場であった。

2段階は技術というより安全走行を叩き込むのがメインのもよう。あとは1段階の課題をさらに仕上げていくみたい。そんなに難しくないのではと期待している。ただ、ペパドラ人間なことがめちゃくちゃバレそうな内容でもある。そろそろ交通法規復習しなければ。




もともと主に海外旅行の手段を増やしたくて通い始めた二輪教習。このご時世、とうぶん海外旅行は行けなさそう。でも、国内旅行が先に開放されたらツーリングというのもありかもしれない。長期休みは国内より圧倒的海外派の自分にとって、逆に国内を楽しむ手段が増えるかもしれないということをポジティブに考えたい。

なんとか梅雨と暑さも乗り切って早く修了したいものです。今日はこのくらい。

普通二輪教習(14) みきわめ直前、たぶん緊急事態宣言前最後の教習

天気予報は大いに外れ、ぐっと冬の冷え込みと小雨。気温差の激しさに身体が縮こまる。教習時に小雨がギリギリ止んだはいいものの、濡れた地面から冷気が漂う。12回目の反省を活かし、しっかり着込んで教習に向かう。

ウォーミングアップ走行で気づく。コースの流れが異常に悪い。非常にもどかしい。コース上で前の四輪がピタッと止まることが何度かあった。3月頃にはあまり4輪が邪魔だと意識することはなかったのに、なんだろう。もしかすると、この休校騒ぎの中、新たに教習に通い出した人がいるんだろうか?ちょっと信じられないな、という気持ちになる。

坂道発進停止

坂道での発進停止。上り坂での発進は少しコツがいる。半クラとアクセルの形をしっかり作ってからリアブレーキを離す。すごく難しい動作ではないけれども、半クラとリアブレーキを離すタイミングの調和が取れずに何度かエンストさせてしまう。リアブレーキをあまり慎重に離そうとするとパワー不足になってしまうもよう。あとは坂道に入る前にローギアに入れ忘れるとギアチェンジが大変。フロントブレーキを全力で握りながら変えるはめになる。

あとは坂道に入るときと出て合流するときのウインカーの出し切りが微妙に忘れやすい。

最中にレンタルヘルメットが故障していることに気づく。あご紐がハマらなくなっていた。取り替えに時間を取られてしまって残念。


コースの周回と相次ぐ悪癖

教官の後ろについてみきわめ用コースの周回。公道ルールを思い出しながらの走行。右折時は直進する車を待つ、左右確認、一時停止。超絶ド基本的なことを思い出す必要がある。完全に忘れているわけじゃないけど、バイク操作に気を使っているとつい忘れる恐れがある。

課題自体は順当にできた。コケることなく、一本橋から落ちることもなく、スラロームはタイム相変わらず早い感じがしないけれどもニュートラルに入る事故は起こさず。
しかしながら、交通ルールやコース、課題に思い巡らせながら走り回るといろんな悪癖が出てきてしまう。

今日やたら多発した発進エンストが一番の課題。またリアブレーキを無意識に踏んだまま発進させる癖が出てしまっている。これで卒検スカスカ減点くらうのはすごくまずいな……。

教官にはフロントブレーキの3本がけを何度も指摘された。姿勢不良で減点の可能性があるようで。クラッチはもちろん、自転車なんかでは普通に両手4本がけしているのだけど、無意識に指が遠く感じてしまっているか、もしくはかかりの強いブレーキだからと加減しているのかもしれない。手のサイズからして4本でも力全然出ないだろうに。

あとはウインカー操作に苦労。本格的なコース周回になるとウインカーの嵐で、手の小さい私には苦労する。何度かクラクションを鳴らしてしまった。グローブの親指の先にティッシュ詰めるとか小技は使っているけれど、どうしても一瞬左手をほぼ離して浮かせて目視して操作する必要がある。すると一瞬視線が外れて姿勢が崩れやすくなる。悩みどころ。

2回目のコース周回。今度は教官の前を走り、指示を聞きながら走る。「Aの交差点を左に」と言われたが、Aの看板がどこにあるかわからず通り過ぎてコースアウトしてしまった。やらかした。しかもその後先行車両でまた詰まりまくり、コースの途中で教習終了となってしまう。あっという間すぎて消化不良感。


振り返り

コースをちゃんと覚えるのは必要だと思った。特に私みたいなウインカー苦手ペパドラマンは。単に進路として覚えるのはそんなに難しくないのだけど、ここでウインカー出す、一時停止する、といったレベルで覚えておかないと操作に余裕がなくなる。
四輪でコース覚える努力した記憶が全くないのだけど、そりゃそうで教官が横にいて指示出してくるスタイルだったからである。こんなところにも二輪教習の難しさがあるのか〜〜〜なんて思う。

次回はみきわめとのことで教習終了。こんな私でも1段階の終了が見えてきた!という喜び半分、まだ2段階で折り返し地点くらいあたりなのか……という不安半分。


緊急事態宣言

まもなく緊急事態宣言が出される見込みで、自動車教習所も休業要請になるとのこと。残当。覚悟はしていた。みきわめまでに盛大に間が空く可能性が大きいが、卒検でないだけまだマシだったと思いたい。

いま気になるのは、教習期限に特例措置があるかないか。
前回も書いた通り、過去の特例実績は四輪向けばかり。二輪はストレートに教習期限削られただけ、そして休業明けは少ない教習期限で駆け込む人で大混雑……というのが一番イヤなシナリオ。たとえ自粛期間がそう長くなくても延長措置がなければ、自粛明けの駆け込み大混雑は避けられないだろう。

教習期限さえまるっと延長してもらえれば、自粛期間の長短は問わない。長くなったとしても、ウイルスに人の都合は通用しないから仕方ない。だったら人の都合は変えられる限り変えてほしい。教習所に判断権限はないだろう。問い合わせても無駄なはず。となると、トップダウンを待つしかない。3.11時は1週間くらいで特例措置が出たみたいだから、それくらいの期間はじっと堪えて報を待つしかない。

なんとも不安定な気持ちのまま、今日はこのくらい。

普通二輪教習(13) 「無」になれ、さらば救われん

よく晴れて暖かいバイク日和の日。風速予報は5m/hだったけど、全然大したことなく安心。
今日は一本橋・スラロームを本格的にやりこむ。全体的には珍しく調子の良い教習だった。

教習スタート

まずはウォーミングアップの周回。今日のバイクは加減速時のガタツキが気になってぎくしゃく。続いてS字スラロームに突入。今日やる気持ちでいなかったから少し焦る。クランクでガタツキが来やすく焦るが無事通過。そこから今日の課目、一本橋とスラロームにトライ。

「無」で成功しまくる一本橋

まずは一本橋。初っ端から落ちず成功。7秒以上でOKのところ、10秒近いタイムを叩き出す。「全然余裕あるからもう少しスッと行っても問題ない」と言われる。そこで次からは、前半は減速を気にせず段差を乗り越えたときの反動に耐えることに集中し、後半で減速しタイムを稼ぐようにした。こうしたら安定して7秒〜8秒台を取れるようになった。
停止位置に来てから乗る前に軽く肘をぶらぶらさせて力を抜く。乗ったら何も考えない。「無」になる。向こう側をぼーっと見て、身体がバランスを取るに任せる。よく自転車でギリギリ低速でこらえる走り方をしていたときのバランスの取り方に似ていて、それを邪魔しないように力を抜くとうまくいくことがわかった。

乗る前にエンストさせてしまった時だけ焦って乗ってすぐ落ちてしまったけど、それ以外は余裕。「無」になる感覚は最近ときどきやる瞑想に似ていて、意外なところに役立った。


だんだん苦しいスラローム

スラロームには苦戦。転びもパイロン接触もしなかったけど、スピードが出ない。特に後半アクセル回す余裕がない感覚があってキツイ。

練習として、周回コースをジグザグ走行する。傾けたらブオォンとアクセルを回す。どうやら私の思っていた以上にちょっと傾き始めた最中に前のめり気味にアクセルを回す必要があるみたい。傾いて傾いて傾いたよ、やっとアクセル、というテンポにどうしてもなってしまう。教官のようにTheジグザグといったキレイな曲がり方にならない。傾いているときに傾きに脳みそが取られてアクセルまで行かない。自分がどういう進路を取っているのかもよくわかりにくい。段々と角度が浅くなっていく。

大問題なのが度々ニュートラルに入ってしまうこと。一度もコケなかったのが不思議なレベル。ギア抜けと言う現象だそうで、シフトペダルを無意識に踏み込んでしまうとなるそうな。左側に体重かけたときにやらかしているんだろう。よくリアブレーキ無意識に踏むのと同じ系統。いつもニュートラル入れなきゃいけないときには入りにくいのに、なんでこんなときにセカンドからスッコンと入るのか……。


あとはスラロームへの入口と出口でちゃんと加速したほうが良いとのこと。ジグザグ部でスピード出ないなら入口出口で少しでもタイムを稼いだほうが良いのだろう。
最終的にスラロームは8.2秒くらい。ギリギリハンコで次からはコース周回になった。まさかの補習なし???また周回しながらスラロームやっていく形になるのかな。とりあえずコケや接触はなかったので。

コース図を渡される。やることだらけ。こんな大量の事柄を覚えて回るのは大変そう。交通ルールも本格的に意識しないといけなそう。踏切や交差点、一時停止などなど。四輪ペパドラ人間だと、うっかり忘れかねない。


コロナの足音と教習期限の法律の壁

このご時世に、教習所には相変わらず人が集まる。4月になれば教習所は空くと聞いていたのに、大差ないように見える。学校が自粛している意味がないように思える。

それでも通わざるを得ないのは教習期限の9ヶ月があるから。法律で決まっている。教習所側が独自判断で閉鎖して延長することはできないだろう。
過去を見れば、東日本大震災のときに免許周りの特例措置があったみたい。ただし、仮免許とか路上教習とか、四輪前提の話が多い。教習の9ヶ月期限には特に触れられていない。

https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/42625_2.html

となると、今回ロックダウンが起きて9ヶ月超えても救済措置が来ず、ただ失効させてしまう可能性が大いにあると思っている。免許自体は限りなく不要不急のはず。でも無駄な縛りが苦しい。ロックダウンするなら早くして、早く収束させてほしい。願わくば、トップダウンで全国一律教習期限の特令を出してほしい。でないとそう遠くない未来に問題視されるはず。

リスク対策はあの手この手している。二輪教習のリスクは4輪や高齢者教習よりは低いはず。学科教習とかいう3密地獄がないのは大いなる救い。教習のロビーは配車手続きで一瞬しか寄らない。すぐ外出か教習準備に逃げ込む。顔はマスクやネックウォーマーでガード。外出時は絶対顔を手で触らず、砂が目に入っても耐える。帰ったら次亜塩素酸水の消毒液を全身くまなく吹きかけ、服は即洗濯、即風呂。

でも、ここまでしても不安はつきない。特に二輪教官はマスクをしてない人が結構多い。四輪教官のマスク率は高そう。二輪なら走ってる最中は顔つき合わせることほとんどないにせよ、教習前後はマスクなしで顔つき合わせて至近距離会話。どうにかならないものか……。




今日はこのくらい。